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現在のボツワナがある場所には、19世紀の初めには少なくとも8つの族長国がありました。それぞれの族長国に住む人々は、共通の言語を使い、歴史を共有し、平和に共存していました。
当時イギリスはアフリカ南部の主要な植民地支配国として、軍事力と経済力を確固たるものにしつつありました。また、自らをアフリカーナー(ボーア人)と呼ぶオランダ人入植者と、ナミビア(当時の南西アフリカ)に居住していたドイツ人入植者がそれぞれ南方と西方から押し寄せ、バツワナの土地を次々に併合していきました。
イギリスは、現在のジンバブエにあるショナ族とンデベレ族の肥沃な土地に目を付けていたので、そのような入植を快く思いませんでした。また、ケープタウンからカイロまで広がるアフリカ帝国を建国するというイギリスの野望は、アフリカーナーとドイツ人の止まらない勢力拡大によって深刻に脅かされていました。それゆえにイギリスは、ボツワナをベチュアナランド保護領とすることに同意し、ドイツ人やボーア人による完全併合から守り、自身の戦略上の権益を確保しました。
1870年にイギリスの保護を求めた3人(バングヮト族のカーマ三世、バングヮケツェ族のバトエン一世、バクウェナ族のセチェレ一世)を除いて、バツワナの族長たちは当初イギリスの保護に対して懐疑的で、認めようとしませんでした。族長たちは最終的には同意しましたが、保護はイギリスによる支配を伴うものではなく、外部からの脅威に対する保護でなければならないと警告しました。1885年3月の国王令により、この地域はイギリス保護領とされました。
イギリスは現地人諮問委員会、ヨーロッパ人諮問委員会、合同諮問委員会から成る諮問機関を設立し、最後に1922年から1961年まで領土を統治するための代表立法評議会を設置しました。代表立法評議会は、行政長官の下に置かれた駐在弁務官による監督を受けました。南ローデシア(現在のジンバブエ)と南アフリカ連邦(現在の南アフリカ)にボツワナを併合しようと様々な企てがなされましたが、バツワナの族長たちやイギリス人宣教師、後には国家主義の指導者からの激しい反対に遭い、そうした企ては頓挫しました。南アフリカ連合を生み出した1910年の連邦法の規定には、合併は当時のボツワナ、レソト、スワジランド各行政管轄領の住民の同意によってのみなされるものであると定められていました。

 バツワナの族長たちは、常に植民地政府から自らの権力を守ろうとしました。彼らは次第に自分たちのことは自分たちで決めるという当然の権利をはっきりと主張し始め、やがて自治を求めるようになりました。小規模で短命に終わった、ボツワナ初の政党は、ボツワナの傑出した文学者の一人、詩人・劇作家のリーティレ・ディサン・ラディトラディによって設立された連邦党でした。しかし、最初の近代的な国家主義政党が誕生したのは立法評議会に対する失望が高まった1960年代初頭でした。
熟達した作曲家・教育者であったカレマン・モツェテ教授が指揮するベチュアナランド人民党(BPP)は、完全独立を求めて活動を行った最初の大衆政党でした。モツェテ教授のマニフェストは、闘争的なフィリップ・マタンテ副党首にとっては急進性に欠けていたので、マタンテ副党首はモツェテ教授のマニフェストを変更し、アフリカ人政府の下での完全独立、言論・出版・集会・宗教の自由や、アフリカのヨーロッパ勢力によって引かれた境界線の見直しなどを含めました。1965年の初の国政選挙の前日、意見衝突から党は分裂し、モツァマイ・ンポ氏が指揮するボツワナ独立党(BIP)が誕生しました。
次に、後にボツワナ共和国初代大統領となるセレツェ・カーマ氏が率いるベチュアナランド民主党(BDP)が1962年に結成されました。副党首は雄弁な農場主で元ジャーナリストのケトゥミレ・マシーレ氏であり、後にセレツェ・カーマ氏の死去を受けて第2代大統領に就任しました。1963年から1964年にかけて、自治に向けての準備として、一連の議論がなされました。この段階でイギリスは、自治に必要な資金繰りができない国を独立させる妥当性について再び議論し、南アフリカへの併合も検討されました。予想通り、この提案はバツワナからの強い反対に遭いました。
第1回国政選挙は1965年3月に行われ、BDPが31議席中28議席を獲得し、圧倒的勝利を収めました。BPPは残りの3議席を確保しましたが、BIPは議席を獲得できませんでした。1966年9月30日に、セレツェ・カーマ氏を初代大統領とする独立国、ボツワナ共和国が誕生しました。

 現在、ボツワナには以下の13の政党が登録されています。
ボツワナ民主党(BDP)、ボツワナ人民党(BPP)、ボツワナ国民戦線(BNF)、ボツワナ進歩連合(BPU)、ボツワナ労働党(BLP)、社会民主党(SDP)、ボツワナ労働者戦線(BWF)、連合社会党(USP)、ボツワナ会議党(BCP)、ボツワナメルズ運動(MELS:Marx, Engels, Lenin, Stalin/マルクス、エンゲルス、レーニン、スターリン)、ボツワナ連合運動(BAM)、国民民主戦線(NDF)、ボツワナ・トロコ・ティロ機構(BTTO)

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